中心市街地プロジェクト

はじめに

中心市街地の再生や活性化は“中心商店街”の活性化とは、必ずしも一致した活動ではない。したがって、商工会議所が音頭を取って進める議論はとかく“商業環境の整備”に力点が置かれがちだと思う。確かに商業施設の集積があっての中心市街地ではあるが、活性化とは、そこに多くの人が集まり賑わいを持つことだと思う。したがって、中心市街地周辺に住宅を張り付ける仕組みや賑わいや話題を提供できる人材づくり・商品開発などをないがしろにしていては、なかなかゴールが見えてこない。

目指すもの

むつ市の中心市街地活性化基本計画は「大湊地区」と「田名部地区」がある。行政と協働で作業して出来たものであるが、国の音頭取りから始まった行政側の計画づくりと我々の“何とかしたい”状況とは少し温度差がある。しかし、現状と将来を憂いて作成したものであることは事実であり、行政も我々の将来もこの部分にかかっている訳であるから、今までの作業を無駄にすることなく、(勇気を持って修正することも忘れずに)活性化の具体的事例を積み重ねていきたいものである。

これから

しかし、実際に「クイズラリー」や「エコマネー」を絡めた事業を進める際に感じたことは、これまでの“行政頼み”から“あきらめ”の心境が染み込んだ発言が多いことである。そこには、若い人や自分の子供にも家業を継がせられない現状と失敗がある。中心市街地周辺に積極的に人を住まわせる工夫、エネルギーのあるうちに次世代の人材をつくる工夫、既存のルールには捉われない仕事づくりをみんなで考え、実行に移さなければならないと思う。