まちづくり銀行プロジェクト

はじめに

映画の「オールウェーズ=三丁目の夕日=」を見て、懐かしく・いい時代だったと思う人は少なくないだろう。昭和30年代に幼少期を過ごしている私は、よく親から「人に迷惑をかけるな、近所には特にそうだよ!」と言われ育った。

きっかけ

まちづくり活動を始めるきっかけは、自分の生まれ育った近所に空き家が多くなった事、何となく人に思いやりを持てなくなっている地域が疎ましく思った事からだった。
コミュニティーの再構築は、私にとっても、このような状況で困っている地域にも、とても重要なテーマになった。

まちづくり銀行のしくみ

「まちづくり銀行」という発想は、街の中にはボランティア精神旺盛な有能・多様な人材がいる。それとは逆に、さまざまな困りごとを抱えている人がいる。有能・多様な人材を「まちづくり銀行」に登録してもらい、困っている人の相談を係りの人が結ぶ。それに介在する善意のお金がエコマネー“ゆい:私たちのエコマネーの名前で、助け合いの結講から命名している)”である。

課題点

全国各地のエコマネーの実情を研究していて、エコマネー⇒まちづくりに移行しようとする動きがある。確かに解りやすく、導入しやすい。しかし、ボランティアの商品が少なければ繁盛しないのが当然で、すぐに閉店ということになる。エコマネーの導入はいろんな研究と実験は必要でも、ボランティアの商品開発、即ち、まちづくりの人材や志源を多くする活動が先で重要なことなのである。

これから

コミュニティー再生のヒントになるかもしれない。私たちの親が言っていた「人に迷惑をかけるな、近所には特にそうだよ!」は、私たちがかなり窮屈に解釈してしまい、他人との間に垣根をつくってしまう結果になっている。活動の中で感じていることは「人や近所には、ほんのチョット迷惑をかけた方がいい!」 だ。リカバーできるような能力を身につけつつ。